こんにちは、足軽こあら(@ashigaru_koala)です。
今回は、2021年12月に発売されたパイロットのライティブの使用感をレビューします。
仕事の帰りに、ボールペンインクを買いに本屋さんに立ち寄ったときのこと。
ふと見ると、もう売ってました。
パイロット『ライティブ』です。
地方都市に住んでいるので、店頭で見かけるのは、まだまだ先の話だと思っていたんですが・・・
見つけたからには買うしかない!
今回はレビュー記事も書きたいしもともと透明軸が好きなこともあって、迷わずノンカラー(透明)を選択。
数日間、使ってみてこのレビューを書きました。
- 万年筆に興味がある人
- ライティブがどんな万年筆なのか興味がある人
- ライティブを買うか迷っている人
製品情報
サイズ | 最大径13.5mm 全長142mm |
ペン先 | 特殊合金 |
太さ | F(細字)・M(中字) |
軸・キャップ | 樹脂製 嵌合式 |
軸色(6色) | アクティブイエロー アクティブレッド アクティブネイビー アクティブホワイト マットブラック ノンカラー(透明) |
事前情報として気になったこと
購入前にパイロットの公式ページを見ていて、気になったことが3つ。
- メインターゲットが30〜40代
- 新仕様のインナーキャップを採用
- 大容量コンバーターのCONー70が使える
メインターゲットが30~40代
ライティブのメインターゲットは、30~40代のビジネスパーソンとのこと。
アラフォーに突入した僕は、ターゲットにどストライクです。
スペックとか値段の設定を考えると、ちょうど良いと思います。
でもね、男性が仕事で使うってことを考えたら、軸の色がビビットすぎる・・・
おカタイ仕事をしている人だと、選べるのはマットブラックか、アクティブネイビーかな?
スーツスタイルに合う感じのマット系の軸色が増えれば、面白いなと思いました。
新仕様のインナーキャップを採用
パイロットのプレスリリースを読んでいたら、『ネジ式キャップに匹敵する高い気密性を確保』との記載がありました。
確かに、カクノは乾きやすいという人が多かったですからね。
(カクノのレビューはコチラ)
これはうれしい改善です。
大容量コンバーター(CON-70)が使える
キャップを閉めるときに、独特の感触があるのは、きっとこのインナーキャップの効果なのかなと思います。
今まで使えなかったCONー70を使えるというので、これは試さなくてはいけません。
CONー70を装着するとこんな感じになりました。
ギリギリ収まる感じですね。
CONー70は、インクの容量が約1ml入ります。
透明軸で、残りの量を確認しながら使えるので、突然のインク切れの心配もないです。
実際の使って感じたこと
ここからは、実際に使ってみた感想はこんな感じというのをご紹介します。
見た目がカスタムヘリテイジ91に似ている
並べて写真を撮ってみたら、こんな感じになりました。
軸の長さと太さがカスタムヘリテイジ91似ています。
(カスタムヘリテイジ91のレビューはコチラ)
ライティブの方が数ミリ長いんですが、持った感じはほぼ同じ。
手が小さい人には、太すぎず長すぎないちょうどよい大きさです。
大きく違うのは、書いたときの書き味です。
書き味がカスタムヘリテイジ91より良い
ライティブとカスタムヘリテイジ91はどちらも、細字を選びました。
書き味は金ペンのカスタムヘリテイジ91と比べても遜色ないほどよかったです。
むしろ、総合的にはライティブの方がいいと思いました。
普通であれば、
『金ペンのカスタムヘリテイジ91の圧勝です』って
なると思うんですが、違いました。
というのも、カスタムヘリテイジ91は、書きやすいと感じるポイントが狭くて、扱いが難しいと感じています。
インクフローも良すぎるくらいで、滲むことが多いので、紙は選ぶ。
しかし、ライティブは色んな角度を試しても普通に書ける。紙も選ばない。
カスタムヘリテイジでは滲みがひどくて使えなかった紙でも、滲むこともなかったです。
ペン先が紙に引っかかることもないので、書いていてストレスを感じません。
書いた字が細い
カスタムヘリテイジ91の細字と比べたら、ライティブの細字の方が書いた字が細いです。
ペンポイントが小さいというよりは、出てくるインクの量が少ない感じ。
入れたインクはサラサラ系で、カクノでは滲みがひどくて使えなかったんですが、ライティブでは滲むことなく使えました。
僕は筆圧が強めなんですが、字幅が太くならずに書けました。
筆圧の変化で、文字に表情が出る感があるので、筆圧が強い人にもオススメです。
キャップを閉めたときに独特の感触がある
キャップを閉めるとき、パチンとはまる前に、モコッとした独特の感触がありました。
何かを圧縮するような感覚。
これが新仕様キャップの効果なのかなという印象です。
ほかの万年筆では感じたことがない不思議な感覚でした。
乾きにくさに関しては、まだ使い始めて日数もたってないし、毎日使っているので実感できてません。
これから、もっとたくさん使ってみて、追記していきたいと思います。
半年間使ってみての感想 2022/7/28追記
使い始めてから半年たったので、次の点について情報を追加します。
- キャップの強度
- インクの持ち
- 書き味の変化
キャップの強度
キャップの強度について、『割れる、ヒビが入りやすい』というレビューが散見されるようになりましたね。
ライティブに限らず嵌合式キャップは、力いっぱい抜き差ししたり、斜めに引っ張ると割れやすいです。
一番の対策はキャップの着脱はゆっくり優しくすること。
特にライティブはキャップが薄いので、他の万年筆よりも優しめに取り扱ってあげる必要がありそうです。
インクの持ち
カクノと比べて、確かにインクの持ちは良くなりました。
変化を見たかったので、ペリカンのブルーブラックを入れて実験してみましたが、色の変化を感じることはできませんでした。
水分が蒸発して粘度が上がり、書き味が変わるなんてこともなく、快適に使えてます。
書き味の変化
ペン先の書き味の変化もまだ感じられません。
毎日のように使っているので、もう少し変化があるかなと思いましたが、育つのには時間がかかりそうです。
おわりに
今回は、パイロットのライティブをご紹介しました。
正直、これで2,000円は安いなと思います。
新たに万年筆沼に落ちる人がいっぱい出そうな感じがします。
個人的には、EFのライティブが出たらうれしいな・・・、と。
出たら、絶対買う!
ありがとうございました。