函館旅行のお土産といえば、いろいろな名前が思い浮かびますよね。

チーズケーキや洋菓子、海産物のお土産も人気ですが、今回の旅行で個人的に一番楽しみにしていたのは千秋庵総本家でした。

最初に訪れたのは小学生の頃。

今から30年ほど前のことです。

大伯父の葬儀か一周忌だったと思いますが、祖父母や両親など家族で一緒に函館を訪れ、そのときに千秋庵総本家へ立ち寄りました。

当時のことを細かく覚えているわけではありません。

それでも、「どら焼きが大きかったこと」と「とても甘くて美味しかったこと」だけは不思議と記憶に残っていました。

今回の函館旅行では、そんな子どもの頃の記憶を確かめるような気持ちで千秋庵総本家を訪ねました。

今回の函館旅行で一番楽しみにしていた千秋庵総本家

最初に訪れたのは小学生の頃だった

子どもの頃に食べた千秋庵総本家のどら焼きは、とにかく大きかった記憶があります。

当時はお腹が空いていたこともあり、移動中の車か電車の中で食べたはず。

両手で持たなければいけないほど大きく感じたことを覚えています。

もちろん、小学生の自分と今の自分では体格も違います。

実際の大きさよりも、子どもの頃の感覚がそう感じさせていたのかもしれません。

それでも、そのとき食べたどら焼きの印象はずっと残っていました。

今回の函館旅行で千秋庵総本家へ行くことを楽しみにしていた理由も、きっとそこにあったのだと思います。

営業しているのを見てほっとした

護国神社を参拝したあと、千秋庵総本家へ向かいました。

距離だけなら歩いて行ける場所(500mくらい)でしたが、事前に調べると水曜日は定休日という情報が出てきます。

せっかく30年ぶりに訪れるのに休みだったらどうしよう。

そんな不安もあり、車で向かうことにしました。

店の前まで行き、営業しているか確認しようとしたところ、店内には明かりがついていて、ちょうど先客が出てくるところでした。

その瞬間は懐かしさよりも安心感の方が大きかったなぁ。

無事に買えそうだ。

まずはそれが率直な感想でした。

ネットの情報は便利ですが、頼りすぎるのも考えものだなと感じた出来事でもありました。

30年ぶりの千秋庵総本家は記憶のままだった

看板と引き戸はあの頃のまま

店の外観を見た瞬間、子どもの頃の記憶と重なる部分がありました。

特に看板と引き戸です。

店内は改装されていて明るくきれいになっていましたが、外観には昔からの雰囲気がしっかり残っていました。

30年近い時間が流れているのに、記憶の中の景色と一致する部分がある。

それだけで少しうれしくなります。

一方で、当時の記憶と違うように感じる部分もありました。

どら焼きのパッケージに描かれていた家紋は、もっと大きかったような気がします。

木箱に入っていた記憶もあります。

子どもの頃に一度食べただけなので、もちろん記憶違いかもしれませんね。

それでも、昔との違いを探してしまうのも再訪の楽しさなのだと思います。

どら焼きと函館散歩を自宅へ送った

今回はどら焼きと函館散歩を購入。

どちらも自宅へ発送することにしました。

旅行中はまだ立ち寄る場所も多く、要冷蔵のお土産を持ち歩くのは少し不安があったので…

札幌なら翌日には届くとのことだったので、迷わず配送を選択。

結果として、これは正解だったと思います。

荷物を気にせず観光を続けられましたし、お菓子も良い状態で届きました。

旅先では「持ち帰ること」よりも「旅を楽しむこと」を優先したい。

そんな今の旅行スタイルにも合った選択でした。

30年ぶりに食べた千秋庵総本家のどら焼き

子どもの頃の記憶がよみがえったどら焼き

函館から戻った翌日、お菓子が冷蔵便で届きました。

箱を開けた瞬間、まず感じたのはどら焼きの存在感です。

包装の上からでもわかるくらい、しっかりとした重量感があります。

開封するととても良い香りが広がり、「ああ、どら焼きだな」と思わず感じるような甘い香りがしました。

一口食べると、子どもの頃の記憶が少しずつ戻ってきます。

小学生だった自分が移動中に食べたどら焼き。

両手で持たなければいけないほど大きく感じたこと。

とても甘くて美味しかったこと。

もちろん当時の味を正確に覚えているわけではありません。

それでも、一口目で懐かしさが込み上げてきました。

家族も一緒に食べていたので、

「そういえばあの時は移動しながら食べたよね」

「こんな感じだったかな」

そんな話をしながら食べる時間も楽しかったです。

今食べても満足度の高い正統派どら焼き

改めて食べてみると、まず印象的だったのはあんこの存在感でした。

粒あんには小豆の粒がしっかり残っています。

子どもの頃の記憶よりも豆の粒感が強く感じられました。

当時はそこまで意識していなかっただけなのかもしれません。

甘さはしっかりあります。

それでも後味が重すぎるわけではなく、切れの良い甘さです。

そして個人的に特に印象に残ったのは皮でした。

ふんわりしているというより、どちらかと言えばどっしりした食感です。

あんこに負けない香りと存在感があります。

皮だけ食べても美味しいと思えるくらいでした。

濃いめの緑茶と一緒に食べるとよく合いますよ。

奇をてらった要素はありません。

でも、だからこそ長く愛されてきた理由がわかる気がしました。

派手さはないけれど満足度が高い。

そんな正統派のどら焼きでした。

函館散歩を初めて食べてみた

まずはプレーンから食べてみた

今回もう一つ楽しみにしていたのが「函館散歩」です。

名前は知りませんでしたが、店頭で見かけて気になり購入しました。

最初に食べたのはプレーンです。

カステラ生地の中にあんこが入ったお菓子で、見た目以上にしっかりとした食べ応えがあります。

食べてみると、どこか親しみのある味でした。

個人的にはノースマンのあんこを思い出します。

もちろん同じ味ではありませんが、北海道で育った人ならどこか懐かしさを感じるかもしれません。

特別な驚きがあるというより、

「こういうのでいいんだよな」

と思わせてくれるような安心感のある味でした。

ミルクあんも美味しかった

続いてミルクあんも食べてみました。

こちらは白あんベースです。

食べる前はもう少しミルク感が強いのかと思っていましたが、実際は想像より控えめかな、と。

少し意外でしたが、生地との一体感はこちらの方があるようにも感じます。

どちらも美味しかったのですが、個人的にはプレーンの方が好み。

とはいえ、ミルクあんも十分満足できる味でした。

今回初めて購入しましたが、函館散歩というお菓子を知れたことは思わぬ収穫だったと思います。

30年ぶりに訪れた店で、昔から好きだったお菓子を買うだけではなく、新しいお菓子とも出会うことができました。

千秋庵総本家のお菓子と一緒に持ち帰った函館の時間

今回購入したどら焼きと函館散歩は、一度に食べ切ったわけではありません。

数日に分けて少しずつ楽しみました。

函館では他にもたくさんのお土産を買っています。

全部を一気に開けてしまうのは、なんだかもったいない気がしました。

お菓子を食べるたびに函館での出来事を思い出します。

護国神社から千秋庵総本家へ向かったこと。

営業しているか少し不安だったこと。

店の看板や引き戸が記憶のままだったこと。

そして家族と昔話をしながらどら焼きを食べたこと。

旅行は帰宅したら終わりだと思っていました。

でも実際には、お土産を食べ終えるまで続いていたのかもしれません。

今回の函館旅行は、叔父を訪ねるための旅でもありました。

そして自分にとっては、子どもの頃の記憶をたどる旅でもありました。

30年ぶりに訪れた千秋庵総本家は、期待していた通りの場所でした。

強烈に記憶に残っていたどら焼きをもう一度食べられたこと。

初めて函館散歩を知れたこと。

それだけでも十分満足でしたが、一番良かったのは家族と、昔を思い出しながら「懐かしいね」と話せたことだったような気がします。

お菓子そのものももちろん美味しかったのですが、今回持ち帰ったのはお土産だけではありませんでした。

函館で過ごした時間や、昔の記憶まで一緒に持ち帰ることができた旅だった。

いつかまた前回のどら焼きと同じように、今回の旅行を思い出しながらこのどら焼きを家族みんなで食べれたらいいなと思います。

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